結婚とは、日常という名の目に見えない地層にじわじわと積もっていく小さなズレと、許容の積み重ね。大きなケンカもしないし、愛情がなくなったわけでもない、でもふとした瞬間に「はぁ…」とため息が漏れるような、そんな小さなイライラを経験したことがある既婚者も少なくないはず。

そこでSirabee取材班は、地味に旦那にイラッとしていることを聞いてみました。

■買った後で「やっぱり…」

「たまに私の買い物にケチをつけるというか、ひと言余計なことを言う。『コレよりアレの方が良かったよ』とか『やっぱり、もうワンサイズ上でも良かったんじゃない?』とか。

一緒に買いにいってるのに、なんで買ってから言うかな? せめて買う前に言ってほしいのに」(30・女性)

■勝手にチャンネル変える

「一緒にテレビを見ているとき、勝手にチャンネルを変える。『見てたのに!』って言えば『あ、そうだったの?』ってすぐ戻してくれるけど、なんでひと言『チャンネル変えてもいい?』って聞けないんだろう。

毎回このやり取りでイラッとする。子供じゃないんだから、そろそろ学んでほしい」(20代・女性)

■水流しながら食器洗う

「食器を洗ってくれるのは嬉しいんだけど、なぜかスポンジで皿を洗っているときに、チョロチョロ水を出しながら洗う…。もったいないから水を止めて洗って、最後に水出して流してほしい。

1度『水止めて』って言ったら不貞腐れたから面倒くさい…。でもめっちゃ気になる」(30代・女性)

旦那への小さなイライラは、大事件ではないですが、積もればやがて感情の温度に影響を及ぼすことは否めません。大切なのは、不満を一方的に溜め込むことでも、逆に毎回ぶつけてケンカすることでもなく、「なぜそう感じるのか」「どうすればお互い快適なのか」を丁寧に見つめ直す姿勢でしょう。

結婚生活とはイライラの正体を言語化し、二人の関係にフィードバックしていく地味な知的作業の連続でもあります。

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(文/Sirabee 編集部・   美佳