ルーカス・オリヴェイラ 写真:Getty Images

 元京都サンガ所属選手のブラジル人DFルーカス・オリヴェイラは、同国1部ヴァスコ・ダ・ガマで構想外に。以前、幻のV・ファーレン長崎移籍が報じられたことで話題になったが、ここに来てJリーグ再挑戦の可能性が取りざたされている。

 現在29歳のルーカスは、2024シーズン限りで京都を期限付き移籍満了により退団し、2025年1月にクルゼイロからヴァスコ・ダ・ガマへ移籍。母国で再起を図りたかったところだが、2025シーズンのブラジル1部リーグ戦で1試合の出場、コパ・スダメリカーナで2試合の出場にとどまっている。

 ブラジル『ge』は21日、ルーカスの去就について「すでにヴァスコ・ダ・ガマから移籍の許可が下りた。残留の可能性は低い」とリポート。『Palco do Esporte』は「ルーカスにはブラジル2部や日本のクラブが関心を寄せている」と伝えているが、Jリーグクラブとの交渉の有無には触れていない。

 Jリーグの第2登録期間は8月20日で終了しているが、追加登録期限は9月12日まで。ルーカスが日本への移籍を目指すとなれば、ヴァスコ・ダ・ガマと契約解除で合意する必要がある。

 ルーカスはかつて2024年にレアル・バリャドリードのラ・リーガ昇格に貢献。同年夏にバリャドリードを期限付き移籍期間満了により退団し、クルゼイロから京都へ移籍したが、FWラファエル・エリアスら外国籍選手の出場枠を巡る争いで後れをとり、リーグ戦でスタメン出場ゼロ、途中出場5試合という結果に終わっていた。

 なお、ブラジルメディア『itatiaia』は2025年1月、当時ヴァスコ・ダ・ガマを率いていたファビオ・カリーレ監督(元長崎指揮官)のコメントを紹介。これによると、同監督は「ルーカスのことは、以前から気に入っていた。私が日本にいた頃、彼の獲得を試みたけど、当時は実現しなかったね」と、幻の長崎移籍を明かしたという。