
明治安田J1リーグ第30節のサンフレッチェ広島対ヴィッセル神戸が、8月20日にエディオンピースウイング広島で開催。広島所属FW木下康介と神戸所属DFマテウス・トゥーレルの接触シーンにおけるノーファウル判定が話題になる一方で、一部観客のマナーの悪さが物議を醸している。
Xでは、バックスタンド1層の「セブンイレブン バルコニー12」とみられるパーティー席の様子が画像により拡散。試合後、テーブル上にプラスチック製のカップやペットボトル、割りばしや容器などが大量に放置されている。Jリーグ公式戦をはじめ、スポーツ興行では試合後にゴミを指定の場所に捨てることがマナーとされているだけに、ゴミが大量に放置された様子を受けて、サポーター等からは怒りの声が挙がっている。
広島の公式サイトで案内されている観戦ルールによると、「所定の場所以外にゴミその他汚物を廃棄する行為」は禁止事項に該当する。それだけに、クラブに対して所定の場所にゴミを捨てず、放置した観客への処分を求める声が挙がるなど、観戦マナーを巡り議論が白熱している。
なお、「セブンイレブン バルコニー12」は2025年8月に新設された座席であり、最大利用可能人数は12人。クラブ公式サイトでは「広々としたソファでくつろぎながら観戦したり、テーブルを囲んでスタジアムグルメを楽しんだり…12人でワイワイ盛り上がれる、特別感たっぷりの観戦シートです!ピッチとの距離も近く、試合の臨場感も味わえます。ここに座れば、試合がもっと熱く、もっと思い出深くなること間違いなし!ご家族で。友人同士で。そして職場の仲間と。一体感と興奮を味わえる、最高のひとときをぜひこのお席で」と案内されている。
2024年2月に開業したエディオンピースウイング広島は、観戦環境の良さが大きな特徴。チケット完売となるJリーグ公式戦が多く、スタジアムの快適さや新設シートの魅力が注目される一方で、観戦マナーを守る意識が伴わなければ、本来の価値は損なわれかねない。