山田新 写真:Getty Images

 アルビレックス新潟から加入のDF稲村隼翔につづき、新天地のスコットランド1部セルティックで厳しい立場に置かれるかもしれない。E-1選手権の日本代表FW山田新は川崎フロンターレから完全移籍により加入しているが、8月20日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)プレーオフ1stレグで辛辣な評価を受けている。

 山田は2025/26シーズンのスコットランド1部リーグ開幕戦で出番が無かったものの、10日開催の第2節では25分程度プレー。15日開催のリーグカップ2回戦、それにCLプレーオフ1stレグのカイラト戦でも後半途中からピッチに立っているが、移籍後初ゴールは挙げていない。

 英紙『デイリーレコード』は21日、格下のカイラト相手に勝ち点2を落としたCLプレーオフ1stレグでの戦いぶりを「めちゃくちゃだった。無秩序であり、閉園時間の保育園みたいだった」と酷評。途中出場の山田について「クラブ史上最も奇妙な新加入選手のひとりかもしれない。彼はまだ25歳でプロとしての出場試合数は100試合にも満たない」と指摘。大卒でのプロ入りであり、E-1選手権で日本代表入りという実績はあるものの、プロキャリアの浅さを理由に同選手の獲得に踏み切ったセルティック首脳陣の判断を批判している。

 現在25歳の山田は、川崎の下部組織、桐蔭横浜大学を経て、2023年に川崎のトップチーム入り。プロ2年目の2024シーズンはJ1リーグ戦で19ゴールを挙げていたが、2025シーズンはリーグ戦21試合の出場で2ゴールとやや低調気味。それでもセルティックは150万ポンド(約3億円)とみられる移籍金を支払い、日本代表アタッカーを獲得した。

 セルティック所属の日本人選手では、主力の日本代表FW前田大然とMF旗手怜央にステップアップ移籍の可能性が報じられている。一方、新加入の稲村は早くもブレンダン・ロジャーズ監督の構想から外れている模様。『デイリーレコード』は期限付き移籍の可能性を伝えている。