斉藤光毅 写真:Getty Images

 パリ五輪U23日本代表FW斉藤光毅は、2024/25シーズン限りでイングランド2部QPRを期限付き移籍期間満了により退団し、一旦ベルギー2部ロンメルSKへ復帰。QPR再加入や、日本代表FW古橋亨梧擁するバーミンガム・シティなど複数クラブからのオファーが報じられていたが、イングランド2部ダービー・カウンティ移籍で合意に達した模様。古巣の横浜FCに一定額の連帯貢献金が支払われる見込みだ。

 英メディア『スカイスポーツ』のリー・ヘンドリー記者は20日に「ダービーは斉藤の獲得に近づいている」「ロンメルとのクラブ間交渉は現在最終段階にある」とリポート。同選手にはQPR、バーミンガム、オランダ1部トゥウェンテもオファーを提示していたが、ダービーが移籍金500万ポンド(約10億円)を支払うことでロンメルから合意を取り付け、争奪戦に終止符を打ったという。

 また、英公共放送局『BBC』が伝えたところによると、ダービーのジョン・ユースタス監督は、ヘンドリー記者の報道内容を受けて「斉藤は誰もが注目している選手だ」「イングランド2部で優秀な結果を残した選手と関係があるのは素晴らしいことだ」と語るなど、日本人アタッカーの獲得が決定的であることをほのめかしたという。

 J1リーグよりレベルが低いとみられるベルギー2部リーグからの脱出は喜ばしいことだが、イングランド2部クラブへの移籍により、横浜FCも恩恵を受けることに。ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、斉藤のダービー移籍により、横浜FCに15万ポンド(約3,000万円)の連帯貢献金が支払われるという。

 現在24歳の斉藤は、2020シーズン終了後に横浜FCからロンメルへ移籍。2022年夏から2シーズンにわたりオランダ1部スパルタ・ロッテルダムへ期限付き移籍すると、2年目の2023/24シーズンに16試合のスタメン出場で3ゴール5アシストをマーク。複数クラブからの関心が取りざたされる中、パリ五輪終了後にQPRへレンタル移籍。初のイングランド挑戦だったが、2024/25シーズンは2部リーグ39試合の出場で3ゴール2アシストと結果を残していた。