森保一監督 写真:Getty Images

 ガンバ大阪、奈良クラブ、ギラヴァンツ北九州在籍歴のあるMF高橋隆大が、ブラジル3部グアラニ移籍からわずか半年で契約延長。オランダ1部NECナイメヘン所属FW小川航基にブラジル移籍の可能性が報じられた際、森保一監督による一部の日本代表メンバー選考基準が明らかになっているが、この選考基準を踏まえると、高橋が代表に招集される可能性はさらに低下したとみられる。

 現在20歳の高橋は、G大阪ジュニアユースや静岡学園高校を経て、2023年にG大阪のトップチームへ加入も、プロ1年目から奈良クラブへ期限付き移籍。2024シーズンは北九州へ期限付き移籍し、J3リーグで14試合に出場していたが、2025年1月に同クラブ退団が正式決定。G大阪復帰と思われたが、3月にG大阪からグアラニへ完全移籍している。

 そのグアラニでは、4月のリーグ戦開幕から全試合でベンチ外とトップチームで厳しい立場に置かれ、リザーブチームでの出場が続いていた。しかし、8月2日に行われたポンチ・プレッタとのダービーマッチでトップチームデビュー。決定機を逃したものの好パフォーマンスを発揮し、現地メディアやクラブ首脳陣から高い評価を得ていた。するとグアラニは21日、高橋と2027年12月までの契約延長で合意に達したと公式発表。年俸が増額されるなど、条件面が改善されたという。

 ブラジルサッカー界と日本人選手の関係では、小川のブラジル移籍報道が話題に。同国メディア『R7』が8月6日に報じていたが、小川本人は米メディア『ESPN』のインタビューで完全否定。引き続き欧州でプレーするものとみられる。

 この小川の去就報道に関連して、日本人選手の情報に詳しい海外メディア『Jリーグインサイダー』は「小川のブラジル移籍報道の信憑性で疑問がある」と指摘した上で、「森保監督がブラジルリーグに1秒でも注目するとは思えない」「すでにMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)やスコットランド1部リーグを断った日本人選手が、代表入りを考えていたケースがあった(森保監督から『MLSに移籍するならば、代表は諦めろ』と伝えられた選手もいたと聞いている)」とリポート。日本代表指揮官はブラジルやMLSでプレーする日本人選手の招集を検討していないという。