
J1の名古屋グランパスの守護神に再び暗雲が立ち込めた。今2025シーズンから加入したGKシュミット・ダニエルが、8月13日に行われた天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会4回戦の東京ヴェルディ戦(2-1)で負傷。MRI検査の結果、左ハムストリング肉離れと診断され、クラブは8月20日に公式発表を行った。全治期間については現時点で明らかにされていない。
シュミットは今シーズン開幕前に右膝内側半月板損傷を負い、さらに5月には右臀部の肉離れを経験。度重なる離脱に苦しみながら復帰を果たした矢先の再負傷となった。試合では接触のない場面で突然ピッチに倒れ込み、担架で運ばれる姿にスタンドは静まり返った。同試合では代わってGKピサノ・アレックス幸冬堀尾が途中出場している。
このニュースを受けて、ネット上にはサポーターから落胆や苛立ちをにじませる声が目立った。「これだけ離脱を繰り返すと正GKとして計算できない」という意見や、「大金を投じて獲得したのにケガで戦列を離れるパターンが多すぎる」と補強方針に疑問を呈する声もある。
さらに「残りのシーズンでピサノは試合に出続けてもっと成長するからなぁ。来シーズンもシュミットがベンチ、もしくはベンチ外」といった現実的な見方も出ている。
一方で「そもそも出場可能な状態だったのか」とチームのシュミット起用判断に疑問を投げかける意見や、「何年契約なのか分からないが来シーズンは背番号1を譲った方がいい」と突き放す声も見られた。
GKとして今シーズン3度目の離脱となったシュミットに対し、復帰を願う気持ちと同時に、クラブの将来を見据えた厳しい現実認識がサポーターの間で広がっているようだ。