世の中には様々な選択肢が存在するが、突き詰めると「2択」になるケースもしばしば。
以前X上では、都内某所のバス乗り場で発見された2つの行き先が「究極の2択」と話題になっていたのだ。
■バス乗り場で見かけた「行き先」とは…?
今回注目したいのは、Xユーザー・ひがし(らすかる)さんが投稿したポスト。
「吉祥寺、バス乗り場がえげつない2択で好き」という意味深な1文が綴られた投稿には、駅前のバス乗り場にて撮影された写真が添えられている。
そして、そこには「草津温泉ゆき」「中野駅ゆき」という2つの表示が、隣同士に並んでいたのだった。
■「吉祥寺からバスで行けるのか…!」
同じ東京の吉祥寺から中野までは、電車で10分ほどの距離。一方、草津温泉があるのは群馬県である。
なんとも極端な行き先案内は瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「出勤時に間違えて、草津温泉へ行ってしまいたい」「この中野、信州中野の可能性あるな」といった声が寄せられていた。
「吉祥寺から草津温泉、バスで行けるのか…」「吉祥寺付近に住んでいたけど知らなかった」「これ、この間見てビビりました」など、驚きの声も確認できる。
そこで今回は「吉祥寺発、草津温泉ゆき」バスの詳細をめぐり、「関東バス株式会社」に取材を実施することに。
■乗り間違えは「今までにない」
取材の結果、「草津温泉ゆき」バスの運行が開始されたのは、2023年11月20日からと判明。
運行開始の経緯について、関東バスの担当者は「草津温泉は都内から交通機関で行くと、何回も乗換える必要があります。そこで、吉祥寺からバスに乗車頂き、乗換え無しで行けるのはかなり便利でニーズがあるのでは、という判断から運行を開始しました」と、説明している。
なお、「もう片方の行き先も、東京ではないのでは?」という意見もあったため念のため確認したところ、「中野駅」に関しては「東京都の中野駅」で間違いなかった。
中野駅へ行くつもりが、誤って草津温泉行きバスに乗ってしまう…という危険性に関しても、「バスの前面には行き先表示があります。またバスの外観も一般的な路線バスと違いますので、乗り間違いは今まで聞いたことがありません」とのコメントが得られているので、安心してほしい。
道中の「乗り換え」が面倒で温泉旅行を敬遠していた人は、ぜひこちらのバスを利用してみてはいかがだろうか。