釣りたてのニセタカサゴを捌いてみると、包丁がなまくらになるほどの脂の乗り。沖縄料理店で食べたグルクンはさっぱりしていて脂が乗っていない印象だったので驚きです。刺身で食べてみると、柔らかい身質と脂のおかげで舌にとろける味わいとなっており、驚くほどに美味でした。

関東で獲れる『グルクン』は沖縄のものとは異なる? 食べてみたら脂乗りは抜群!ニセタカサゴの身(提供:茸本朗)

身に水分が多いことから鮮度落ちは早いと見られ、流通に乗せにくい魚なのは間違いないですが、せっかく千葉沖や神奈川沖という大都市近郊で水揚げされるので、これが名物になったら面白いなと思わせる存在でした。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>