
明治安田J1リーグ第30節の町田ゼルビア対ガンバ大阪は、8月20日に開催。この試合では、イバン・バルトン主審が時間をかけながらロングスローをする町田側に注意を与える一幕も。カタールW杯・日本代表対ドイツ代表でも主審を務めたエルサルバドル人のレフェリングが脚光を浴びている。
町田は前半2分、敵陣右サイドでスローインを獲得すると、DF望月ヘンリー海輝からボールを受け渡されたDF林幸多郎がサイドライン際へ。側にあったタオルでボールを拭くと、バルトン主審はホイッスルを鳴らし、何度も右手でボールを早くピッチ内に入れるよう催促。プレー再開を早めるよう一喝している。
インターネット動画配信サービス『DAZN』で実況担当の原大悟アナウンサーは、「急ぎなさいという笛です」と状況を説明。Xでは、DAZNの中継から当該シーンのみを切り取った動画が拡散すると同時に、アクチュアル・プレーイングタイムを伸ばそうとしたバルトン主審の振る舞いが高く評価されている。
町田のロングスローを巡っては、ピッチサイドにおけるタオルの配置やアクチュアル・プレーイングタイムの減少などが議論の焦点に。2025シーズンに入ってから、しばらくの間話題になっていなかったが、林のロングスローやバルトン主審の対応をもとに、再び論争が繰り広げられそうだ。
現在34歳のバルトン氏は、2021年の東京五輪男子サッカー競技の準々決勝・日本対フランスで主審を務めたほか、カタールW杯グループステージの日本対ドイツでもホイッスルを鳴らすなど、以前から日本と縁のある人物。2023年のFIFAクラブワールドカップや2024年のコパ・アメリカなど、数々の国際大会でピッチに立っている。
日本サッカー協会(JFA)とエルサルバドルサッカー連盟との審判交流プログラムで、8月から来日しており、J1第25~27節と第30節前倒し開催分の町田対G大阪で主審を担当している。