浦和レッズ 写真:Getty Images

 浦和レッズは元スウェーデン代表FWイサーク・キーセ・テリンの獲得に近づいている模様。ブラジル人FWチアゴ・サンタナの競争相手として期待される一方、スロベニア代表FWブラジュ・クラマーを獲得する可能性が消滅した。

 現在29歳のクラマーは身長191cmで右利きのストライカ-。2017年夏から2シーズンにわたりブンデスリーガ所属ボルフスブルクのセカンドチームに在籍していたほか、2022年7月から2024年8月にかけてはポーランド1部レギア・ワルシャワでプレー。日本代表MF森下龍矢とともに攻撃陣をけん引も、2024年3月以降は骨折により長期離脱を強いられていた。

 しかし、2024年9月から在籍のコンヤスポルでは、絶対的ストライカ-として活躍。2024/25シーズンのトルコ1部リーグ戦22試合のスタメン出場で9ゴール3アシストと結果を残していた。

 クラマーの去就を巡っては、トルコメディア『ハキミエット』が6月7日に浦和からの関心を報道。複数クラブからオファーや、コンヤスポルの財政悪化も報じられるなど、移籍に向かっているとみられていた。

 すると、トルコ『Yeni Haber Spor』は7日に「クラマーはサウジアラビア1部アル・アフドゥードゥへの期限付き移籍で合意」と報道。75万ユーロ(約1億3,000万円)という高額なレンタル料も明らかになると、アル・アフドゥードゥは20日になって同選手の獲得を公式発表。これにより、2025年夏に浦和へ移籍する可能性は消滅した。

 ジェフユナイテッド千葉から獲得した元J2得点王のFW小森が負傷したことにより、前線の強化が急務となっている浦和。クラマーは中東へ新天地を求めたが、移籍金ゼロで元スウェーデン代表ストライカーを迎え入れることになりそうだ。