
ガンバ大阪は8月20日に行われた明治安田J1リーグ第30節で、町田ゼルビアに1-3と敗北。先日、町田へ完全移籍により放出したイスラエル代表MFネタ・ラヴィが新天地でデビューを果たしているが、その一方でダニエル・ポヤトス監督の試合後コメントが話題に。補強がほぼ無かったことに対する皮肉という見方も広まるなど、波紋を呼んでいる。
ポヤトス監督は試合後のインタビューで、今後の試合で勝利を収めるためのポイントを訊かれると、「1-1で迎えたチャンスをしっかりと決める必要があった。そのチャンスを谷晃生が止めた」と敗因を分析。その上で、「町田さんのように大きい力持ってお金を投資しながらしっかりやれているチームに対して、自分たちがやるべきことは、いかに(チャンスで)決め切るかという部分だと思う」と、通訳を通じて語っている。
この中で、町田について「大きい力持ってお金を投資しながらしっかりやれているチーム」と語った部分が、ファン・サポーター等の間で話題に。背景にネタ・ラヴィの電撃移籍がある可能性が考えられるところだが、イスラエル代表MFにかわる選手が不在であるだけに、G大阪強化部に対するメッセージと解釈することもできる。
G大阪はFW唐山翔自を東京ヴェルディへ放出したほか、ネタ・ラヴィは120万ユーロ(約2億円)規模の移籍金で町田へ。中盤の強化が喫緊の課題となったが、Jリーグの第2登録期間最終日である20日までにセントラルミッドフィルダーの獲得発表は無し。追加登録期限は9月12日までだが、現時点で新戦力の加入はDF初瀬亮の1名にとどまっている。
一方の町田は、G大阪からネタ・ラヴィを引き抜いたほか、V・ファーレン長崎からMF増山朝陽を獲得。今夏の新戦力は3名だが、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)での戦いを見据えてJリーグトップレベルの選手を迎え入れたことが、チームに好影響を与えている。