
プレミアリーグの今2025/26シーズン開幕から間もなく、アーセナルは早くも戦力面で試練に直面してしまったようだ。リーグとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の両方で存在感を示すため、ミケル・アルテタ監督は選手層の強化を進めていたが、想定外の展開がチームを揺るがしている。
アーセナルに所属する週給5000万円のスター選手であるドイツ代表FWカイ・ハフェルツが負傷し、戦列を離れる見込みとなった。8月20日午前にエミレーツ・スタジアムで行われた公開練習にも姿を見せず、クラブは「攻撃陣に大打撃」を受けたとUKメディア『Daily Mail』が報じている。ハフェルツは昨2024/25シーズンの後半、ドバイでのキャンプ中にハムストリングを損傷し、長期離脱を余儀なくされたばかりだった。今回の膝の負傷による離脱期間は現時点で不明。
この影響により、アーセナルは移籍市場で代役を探す動きを強めている。現在、前線で起用可能なストライカーは今2025年夏に新加入したFWビクトル・ギェケレシュのみであり、FWガブリエウ・ジェズスは1月に前十字靭帯を損傷して長期欠場中だ。アルテタは全大会を戦い抜くため大所帯を必要としていたが、序盤から大きな誤算を抱えることとなった。
昨シーズン後半には、ハフェルツとジェズスが不在の期間にMFミケル・メリーノやMFレアンドロ・トロサールが前線中央を務めた実績がある。しかし今シーズンも同様のやりくりを強いられる可能性が高まっている。ギェケレシュがセンターフォワードの主軸と期待される中、選択肢の乏しさはクラブにとって深刻な課題だ。
18日に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦(1-0)では、ハフェルツは60分を過ぎたところでギェケレシュと交代出場していた。今後の活躍が期待されていた矢先の負傷は、アルテタ監督にとって極めて痛恨の知らせとなったのは間違いないだろう。