
8月19日に行われたプレミアリーグの開幕戦で、リーズ・ユナイテッドがエバートンを相手に1-0で勝利した。この一戦は結果だけでなく、試合後に複数の英国メディアが取り上げる形となった。
その中心にいたのがリーズに所属する日本代表MF田中碧である。田中は昨2024/25シーズン、リーズの100ポイント到達によるプレミアリーグ昇格シーズンで主役の1人となり、今2025/26シーズンついに欧州トップリーグ初挑戦を迎えた。
ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフからわずか300万ポンド(約6億円)で加入していたが、今回のデビュー戦で改めてその価値を証明し、同国メディア『Planet Football』が「秘密が暴露された」と見出しで表現した。
これは、これまでリーズのファンの間だけで語られていた田中の実力が、ついに英国の全国メディアに認知されたことを意味し、同メディアは田中に対する英国各メディアの反応を紹介している。
『The Athletic』のリーズ担当記者ベレン・クロス氏は「今夜の田中はセンセーショナルだった」とXに投稿し、終始エネルギッシュな動きで相手の攻撃を断ち切り、仲間につなげたと強調した。ライブブログを担当したナンシー・フロストン氏も「全員を走り負かした」と述べ、非公式ながらマン・オブ・ザ・マッチに選んでいる。
『Daily Mail』のアーダム・パテル氏は、田中を含めた中盤のトリオが「エバートンには強力すぎた」と記し、田中について「これはプレミアリーグで通用することを示す早期のサイン」と評した。『The Guardian』のアーロン・バウアー氏も「試合の際立った存在で、残留争いに不可欠」と評価している。
さらに『Yorkshire Evening Post』のリー・ソボット氏は田中に採点で8点を与え、「終盤の推進力は喜びをもたらした」と記述した。『Leeds Live』のアイザック・ジョンソン氏も「攻守で展開を読んでいた」と指摘している。