赤ん坊の泣き声で誘う、変身する魔女
この地域の伝承によれば、ラ・レチューサは、人間を誘い出すために口笛や赤ん坊の泣き声を真似るという。その声に引き寄せられ、外に出てしまった者は、二度と戻ってはこれない。この物語は、夜の闇に潜む危険から身を守るための教訓として、また、復讐の物語として、何世代にもわたって語り継がれてきた。
その正体は、ただの“フクロウ”なのか?
もちろん、これらの目撃談には、現実的な説明も可能だ。

(画像=アメリカワシミミズクMary C. Kirby–https://www.flickr.com/photos/shudrbug/1502256414/in/set-72157594307880833/,CC 表示 2.0,リンクによる)
アメリカワシミミズクのような大型のフクロウは、間近で見ると驚くほど大きく見え、予期せぬ鳴き声を発することがある。また、メンフクロウの鳴き声は、人間の叫び声に似た不気味な響きを持つことで知られている。夜の闇と恐怖心が、ただの野生動物を、伝説の魔女に見間違えさせているだけなのかもしれない。
伝説は今も生きている
しかし、SNSに投稿される生々しい体験談は、この伝説に新たな命を吹き込んでいる。個人の記憶と、地域に根差した文化的伝統、そして夜の闇がもたらす曖昧な目撃情報が混ざり合い、「ラ・レチューサ」の物語は、単なる昔話では片付けられないリアリティを帯びてくる。
それが、コミュニティの信念を通して見られる誤認された野生動物なのか、それとも、私たちの理解を超えた何かなのか。真相は深い夜の闇の中に今も静かに隠されているのかもしれない。もし、あなたがその地を訪れ、夜中に不気味な口笛を聞いたとしても、決して応えてはいけない。
参考:Anomalien.com、ほか
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