
オランダ1部エールディビジのフェイエノールトは無敗でリーグ戦をスタートさせたが、クラブの指揮官ロビン・ファン・ペルシー監督の前には戦術面の改善や選手層のマネジメントといった課題が残されているようだ。
同クラブに所属する日本代表FW上田綺世は、自身の去就について明確な姿勢を示した。オランダメディア『1908.nl』によると、上田は国外クラブから具体的な関心が寄せられていたものの、移籍は希望せずフェイエノールトに残ってチャンスをつかみたい意向を固めているようだ。
フェイエノールト担当記者マルティン・クラッベンダム氏は「上田は国外へ行くこともできたが、フェイエノールトでチャンスを得たいと望んでいる」と伝えており、クラブ首脳陣とファン・ペルシー監督に向けた強いメッセージとなっている。
一方クラブは前線の補強を模索しており、セリエAのアタランタに所属するFWエル・ビラル・トゥーレがレンタル候補として挙がっている。さらにポルトガル1部のベンフィカから加入したFWキャスパー・テングシュテットの存在に加え、FWフリアン・カランサの処遇や、他の不要戦力の整理も課題となっている。
加えて、フェイエノールトはブンデスリーガにも目を向けていると同国メディア『Feyenoordpings』が伝えている。クラブは、フライブルク所属の31歳FWミヒャエル・グレゴリッチュに関心を寄せており、接触したと報じられている。
ただし同選手を同リーグのべルダー・ブレーメン、デンマーク1部のブレンビー、複数のセリエAクラブも注目しているが、フェイエノールトはまだ具体的なオファーを提示していない。
新たなFWの加入は、今2025/26シーズン改めて自らの価値を証明する必要がある上田にとって出場機会を巡る競争をさらに激化させることになる。
一方でファン・ペルシー監督は、前線で誰を起用するかという難しい選択を迫られることになるのかもしれない。