※本記事はFUNDO編集部へ寄せられた体験談を元に作成しています。 実際の個人情報の特定を避けるため、一部フィクションおよび編集を加えております。

本記事は、「ゴミ箱に捨てられていたレシート」がきっかけで、夫に対する疑念が芽生えたという、ある女性の体験談です。

投稿者は、関西在住の30代女性・Yさん。 ふとした違和感から「まさか」と思いつつも、その直感は的中。 夫婦の信頼関係を揺るがした“たった1枚の紙切れ”に、思わぬ真実が隠されていました。

今回は、「小さな証拠から始まる裏切りの気配」をテーマに、 沈黙の裏にある“本当の気持ち”と、気づいた後の決断を描きます。

レシートが語る“見えないもう1人の存在”

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(画像=『FUNDO』より引用)

その日、私はいつものようにキッチンのゴミ箱を片づけていました。 燃えるゴミの日の前夜、袋を交換しようと中を整えていると、1枚のレシートが目に留まりました。

高級レストランの店名。 2名分のディナーコースに、赤ワイン。

「え?こんなお店、行ってないけど…?」

私は一瞬、自分の記憶を探りました。 でも夫とそんなお店に行った覚えはありません。 しかも日付は“先週の金曜の夜”。

その日は、夫から「仕事の打ち合わせが長引くから、外で食べて帰る」と聞いていました。

あの時、「お疲れさま」とメッセージを送った自分を思い出しながら、 胸の奥に、冷たい違和感がじわじわと広がっていきました。

「これは何?」夫に問い詰めた夜

その夜、夫にレシートを見せながら聞きました。

「これ…ゴミ箱に入ってたんだけど、誰と行ったの?」

夫は一瞬、表情を凍らせました。 そしてすぐに「ああ、それ、会社の上司と行ったやつ」と苦笑い。

「2人で?」「ペアディナーコースで?」「赤ワイン飲んで?」

畳みかけるように質問すると、夫は目を逸らしながら「接待みたいなもんだよ」と言葉を濁しました。

でも、その“曖昧さ”が何よりも怪しかった。

私は、これまで浮気を疑ったことはありませんでした。 だけど、今回だけは、違ったんです。 レシート1枚が、“知らない時間”の存在をはっきりと見せつけてきたから。