元東北楽天ゴールデンイーグルス監督の田尾安志氏が19日、自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』を更新。
17日の横浜DeNAベイスターズ戦で、藤浪晋太郎の先発に伴いスタメン全員左打者を起用した中日ドラゴンズ・井上一樹監督の采配について持論を展開した。
■死球対策オーダーに田尾氏が持論
17日の中日対DeNA戦で井上監督が、右打者に対してデッドボールを与えることが多い藤浪対策として、先発メンバーに全員左打者を起用。この件について視聴者から「死球対策オーダーに思える。どう思うか」と質問が寄せられる。
田尾氏は「井上監督が『右バッターが出ると、デッドボールが怖いということもあった』ということを言われてました。メジャーに行く前の藤浪投手のピッチング内容を見たら、 右バッターはたぶん怖いです。ヤクルトの山田哲人選手は、ほとんど(試合に)出ていませんでしたから」と采配に理解を見せた。
■狙ったところに来ない
藤浪について田尾氏は「それぐらい抜けるボールが多かったんでね。狙ってなくて、あれだけコントロールが乱れるっていうのが1番怖いわけですよね。狙ったところにボールが来ない。これが1番つらい」とコメント。
続けて「そういう怖さもあって今回は、ドラゴンズは左バッター並べたそうですが。藤浪投手からすれば、非常に投げやすかったんではないかなと思いますね。抜けても大丈夫だという安心感。抜けても右バッターじゃないんで。デッドボールにはならないということがあって、それなりに安定したピッチングに繋がったんではないか」と独自分析。
また、「半分が右バッターだったらまた、藤浪投手のプレッシャーが変わっていくと思いますので。このあたりはチームの考え1つだと思いますね」と語っていた。
■DeNAが勝利
藤浪は右打者に対するデッドボールが多く、怪我のリスクがある。また、対戦する打者は無意識のうちに恐怖心を感じ、腰が引けてしまうことも。
一方で藤浪はデッドボールをきっかけに崩れることも多く、右打者を並べて投げにくくするという作戦もあったと思われる。
井上監督は今後の戦いを踏まえ、デッドボールで怪我人を出すことを避けるため、オール左で望んだが、内野ゴロによる1点のみに抑えられ、敗北。チームはDeNA戦3連敗で、CS進出争いから一歩交代した。