市原吏音 写真:Getty Images

 RB大宮アルディージャ所属DF市原吏音には、2025年9月にチリで開催されるFIFA U20ワールドカップのU20日本代表に選出される可能性があるほか、将来的な海外移籍も。日本代表DF板倉滉(アヤックス)やDF高井幸大(トッテナム)に匹敵するほどの逸材として、海外で期待を寄せられている。

 FIFA(国際サッカー連盟)は8月19日、公式サイトでU20日本代表の特集記事を掲載。「Jリーグのレギュラー選手を多数擁する日本の有望株は、U20W杯での優勝を目指している」とした上で、U20日本代表のスター選手として市原を紹介。同選手について、以下のように綴っている。

 「空中戦に強く、タックルも力強く、さらに試合の流れを読む鋭さを兼ね備えた市原は、レアル・ソシエダ所属DF喜多壱也とともに、日本代表ディフェンス陣の要として君臨している。彼はフィジカル能力だけに頼るタイプの選手ではなく、判断力を活かして試合展開を先読みし、適切に対応する。非常に万能な選手でもあり、守備だけでなく前線での貢献も十分に可能だ。柔軟性、技術の高さ、前方へのパス能力により、センターバックだけでなく守備的MFとしてもプレーできる。A代表の板倉滉と比較されることもある」

 現在20歳の市原は、大宮の下部組織出身。2020年以降コンスタントに年代別代表に招集されるなど頭角を現すと、2種登録選手時代の2023年7月12日に行われた天皇杯3回戦(対セレッソ大阪)で、クラブ史上最年少となる18歳と5日でトップチームデビュー。プロ1年目の2024シーズンはJ3リーグ31試合の出場で4ゴールを挙げ、クラブのJ2昇格に大きく貢献している。

 2025年のAFC U-20アジアカップでは、U20日本代表のキャプテンを務めるなど、国際舞台でも実績を積み重ねている市原。多くの欧州のスカウト陣が視察に訪れるモーリスリベロトーナメントにも参戦しただけに、海外移籍の可能性は十分考えられる。