板倉滉 写真:Getty Images

 オランダ1部エールディビジのアヤックス・アムステルダムに所属する日本代表DF板倉滉は、8月17日に開催されたリーグ第二戦のゴー・アヘッド・イーグルス戦(2-2)で先発し前半から非凡な守備を披露した。

 アヤックスのサポーターは、イーグルス戦の開始から30分で「もう十分だ」と感じ、板倉について皆が同じことを口にしているとオランダメディア『voetbalzone』が伝えた。同選手がアムステルダムのクラブで素晴らしい前半を演じたことにファンは気づいており、ソーシャルメディアでは28歳の板倉への称賛が相次いでいる。

 板倉は指揮官ヨン・ハイティンハ監督の信頼に応え、難しいアウェー戦で先発出場し役割を果たした。アヤックスは前半序盤にMFデイビ・クラーセンの早い時間帯での先制ゴール直後、板倉は相手の絶妙な低いクロスを完璧なタイミングのスライディングで防ぎ切った。その直後にも再びスライディングで対応し、相手のシュートを危険にさせなかった。板倉の守備はファンの大きな注目を集めたようだ。

 ソーシャルメディア上のファンの声には、「もう二度と外すな」「板倉がアヤックスの最終ラインを締めている」「なんという補強だ、板倉は後ろで全部刈り取っている」「わずか15分で、10日のテルスター戦(2-0)でチーム全体が見せた守備よりもすでにいい仕事をしている」といった声があがった。

 さらに「板倉がアヤックスの中央にいなければ、イーグルスが1対1の状況を多く作っていただろう。板倉がどれだけ重要か、もう明らかだ」との意見も見られ、板倉はサポーターの信頼を早くも勝ち取ったようだ。

 しかし、板倉は同試合の77分に右足のふくらはぎ付近の痛みを感じたのか座り込み、プレー続行不可能になった。怪我の状況が心配されていたが、試合後にアヤックスのヨン・ハイティンハ監督は大手メディア『ESPN』オランダ版のインタビューで、「板倉は足がつっていただけで、来週には復帰できると思います」と怪我の懸念を払拭した。