13日放送の『Nスタ』(TBS系)では、スポーツドリンクについて取り上げ、「ポカリスエット」と「アクエリアス」の違いを紹介。気になる熱中症対策への効果についても伝えた。 【動画】「ポカリ」と「アクエリ」の違い

■イメージにも違いが

大塚製薬のポカリスエットは、日本のスポーツドリンクの先駆けとして1980年に発売。一方、アクエリアスは日本コカ・コーラが1983年に発売した。

どちらも代表的なスポーツドリンクとして知られているが、ポカリスエットのほうが甘みがあり、風邪を引いたときに飲むといったイメージ。一方、アクエリアスはさっぱりしており、アスリートが飲むといったイメージを持つ人もいる。

■飲むのに適したシーンとは

この2つの違いについて、管理栄養士の望月理恵子氏によると、「主要な成分が違うので、飲むのに適したシーンが違う」とのこと。

ポカリスエットの主な成分は電解質(ナトリウム、カリウムなど)や糖質などで、体のエネルギー補給に向いている。長時間の作業で疲れているときや、散歩、軽いジョギングの際などに飲むのに適している。

一方、アクエリアスの主な成分はクエン酸やアミノ酸などで、筋肉のエネルギー補給に向いている。そのため、激しい運動中や運動後に飲むと、筋肉の疲労軽減につながるという。

2種とも、体液と同じ濃度の「アイソトニック飲料」で、熱中症対策にはどちらも有効だという。ただ、どちらも糖分があるため飲み過ぎには注意が必要だ。

【タブレットタイプの熱中症対策も】

■「経口補水液」についても

また、スポーツドリンクのほかに、経口補水液も知られているが、こちらは「ハイポトニック飲料」に分類され、濃度が薄く素早い水分吸収が可能だが、普段の水分補給には向いていない。

東京歯科大学教授の寺嶋毅氏によると、大量の発汗や嘔吐などで脱水状態になったときに飲むようにするとよい。口にして「飲みやすい」と感じたときはそのまま飲んでよいが、味が濃い、飲みにくいと感じた場合はミネラルが足りている状態のため、飲むタイミングではないと考えてよいという。

■「知らんかった」「論争したい」

ポカリスエットとアクエリアスの違いに、SNSでは「ポカリとアクエリって味以外にも違いあるんだね知らんかった」「クロスバイク旅では毎回ポカリやったけど、アクエリのほうがよかったのか」と驚く声が。

また、「私はアクエリの方が好きかな」「アクエリはあまり飲まないなポカリは結構飲む」「アクエリ派とポカリ派の論争したい」という人も見受けられた。