
明治安田J2リーグ第26節のサガン鳥栖対V・ファーレン長崎が、8月17日に鳥栖のホームである駅前不動産スタジアムで開催。長崎が2-1で勝利したが、長崎サポーターで応援団体のメンバーとみられる人物のSNS投稿を巡り、議論が白熱。投稿主が謝罪する事態に発展しているが、駅前不動産スタジアムの構造に関する課題が浮き彫りとなった格好だ。
当該サポーターは試合前、自身の足の目の前に拡声器がある様子をアップ。試合後には駅前不動産スタジアムの構造についてXで「狭い」「自由度低い」などと苦言を呈し、熱中症のリスクも懸念しているが、この投稿を巡っては、両クラブのサポーター等から様々な意見が相次いでいる。
批判的な反応も相次ぐなか、当該サポーターは18日に「本当にごめんなさい!!」と謝罪。「バカにしてるとかでなく狭くてクラップとかも出来なくて、ホームこれで毎回やってるのどんな工夫してるんだろって感じで呟きました」(原文ママ)などと、鳥栖戦当日の投稿の真意を説明するとともに、「本当に他意ないです。不快に思われた方すみませんでした」と綴っている。
また、自身に対する批判や攻撃的なコメントに対しても、「不快な思いをさせてしまったこと申し訳ございません」などと何度も謝罪。自身のSNS投稿に関して誠意を見せているだけに、当該サポーターに対する過度な批判を止めるよう求める声も挙がっている。
今回のSNS投稿をきっかけに、Jリーグクラブやスタジアム運営側は、アウェイサポーターをはじめ観客からの意見を取り入れた環境改善の可能性を検討することが期待される。ピッチと客席の距離が近いスタジアムならではの臨場感を維持しつつ、観客の入退場の導線や座席の間隔を改善するなど、安全性・快適性の向上を両立させる施策が今後の課題となるだろう。