ヤン・マテウス 写真:Getty Images

 横浜F・マリノス所属のブラジル人FWヤン・マテウスは、鹿島アントラーズ加入の可能性が消滅した後、中東カタールへの移籍が決定的に。7億円規模の移籍金が話題を呼ぶなか、現地メディアが移籍先のクラブ名を報道。横浜FMはヤン・マテウスにかわるアタッカーとして、ジュビロ磐田からFWジョルディ・クルークスを獲得する見込みだという。

 中東サッカーの情報に詳しいジャーナリストのアフメド氏は、19日に「ヤン・マテウスのカタールSC移籍が間近に迫っている」と報道。カタールSCは国内リーグ戦を6度制した古豪だが、直近20年はタイトルと無縁に。2024/25シーズンも12クラブ中10位という結果に終わっていた。

 ヤン・マテウスの去就を巡っては、鹿島、UAE1部アル・アイン、エジプト1部アル・ザマレクが移籍先候補に挙がっていたが、ブラジル人の移籍事情に詳しいフェリペ・シウバ記者は8月はじめに「横浜FMとアル・ザマレクとのクラブ間交渉は一切行われていない。横浜FMはアル・アインと鹿島からのオファーを拒否している。日本のライバルクラブへのヤン・マテウスの売却を受け入れるつもりはなく、海外からのオファーには高額な金額を要求する予定だ」と報じていた。

 また、ブラジル『Bola Vip』は8月7日にブラジル1部サントス移籍破談を報道。「ヤン・マテウスと横浜FMの契約期間は2025年末までだが、契約を更新する見込み」と、契約延長の可能性も伝えていただけに、今夏残留が濃厚とみられていた。

 しかし、本人が8月16日開催の明治安田J1リーグ・清水エスパルス戦でスタメン出場した後に涙を流すと、18日までに中東移籍が決定的に。移籍金は500万ドル(約7億3,400万円)だと報じられている。