佐野航大 写真:Getty Images

 NECナイメヘン所属の日本代表MF佐野航大には、FW上田綺世所属のフェイエノールトをはじめ少なくとも10クラブが関心。このうち、DF板倉滉擁するアヤックスは移籍金の安さに魅力を感じているとみられる。

 オランダ『テレグラフ』の記者であるヴァレンティン・ドリセン氏は18日、現地のポッドキャスト番組『キックオフ・ポッドキャスト』に出演。話題がアヤックスの補強に及ぶと、「ウェストハムからエドソン・アルバレスを復帰させるよりも、佐野を獲得する方がはるかに賢明だ」と主張。アルバレスの獲得に移籍金600万ユーロ(約10億3,500万円)が必要との見方を示した上で、「アルバレスよりも若く、移籍金が安くて、数年後に売却できる選手を獲得すべき」と語ったという。

 また、ドリセン氏は日本人選手がオランダ1部リーグで台頭している現状にも注目。「(17日開催の)ナイメヘン対ヘラクレスを視察したが、佐野はボールを扱うのが本当に上手だ」と私見を述べた上で、「フェイエノールトの上田を除けば、日本の選手はみんなそうだろう」と、今季開幕からリーグ戦2試合連続ゴールの日本代表ストライカ-にも言及している。

 佐野の去就を巡っては、海外メディア『HierOpZuid』は2025年4月の時点でオランダ1部フェイエノールトやドイツ国内2クラブからの関心を報道。日本人選手の情報に詳しいオランダ人ジャーナリストのヘラルド氏は、5月下旬にアヤックス、PSVアイントホーフェンを移籍先候補に挙げていた。

 くわえて、オランダ『フットボール・トランスファー』は8月12日に「アヤックス、PSV、そして少なくとも3つのブンデスリーガ所属クラブが佐野に関心」とリポート。アヤックスの獲得リスト入り、スペインとイングランドのクラブが獲得交渉を進めている可能性も報じている。

 さらに英紙『デイリーテレグラフ』は15日に「佐野にはイングランドの複数クラブが関心」と報道。ブンデスリーガ、リーグアン所属クラブとの争奪戦を伝えたほか、8月末や9月はじめに移籍する可能性もあわせて報じた。