岩のシェードになっている箇所を転々と打っていき、手前の大き目な岩の横にワームをフォールさせていると、岩の陰からスッと黒い影が飛び出してきてワームをひったくっていった。

慌ててアワセを入れ、元の縄張りに突っ込んでいった魚を引きずり出す。出てきたのはさっきの魚より若干サイズアップのタケノコメバルだった。

タケノコメバルを狙う醍醐味の一つである、縄張りから勢い良く飛び出してきてルアーをひったくっていく瞬間が見えるのが最高に気持ちがいい。あのバイトシーンを見れば夏のうだるような暑さも忘れてしまいそうになる。
水深数十cmでもヒット
今度は先程の場所とは反対側にある地磯に繋がる護岸ポイントに来てみたが、下げ潮に入りかなり潮が引いて魚が隠れていそうな良い岩周りも水深が浅くなってきていた。
しかし、タケノコメバルはそこそこなサイズでも激浅なポイントに入ってきていることも珍しくないので、水深が浅い場所もどんどん狙っていく。

実績がある石がゴロゴロと捨てられたポイントに来てみたが、潮が引き水深は僅か数10cmだったが、念のためその捨て石の横をワームでゆっくり巻きながら通してみると、今にでも水が無くなりそうな岩影からまた黒い魚影が飛び出してきて、沖に走っていく。そのままフッキングを入れ寄せてくる。

サイズはあまりないが激浅なポイントでも元気に飛びついてきたタケノコメバルだ。その後はどんどん暑くなり、魚より筆者が先にダウンしそうになったので納竿となった。
真夏はタケノコメバルと遊ぼう
この灼熱の中水温が高くなりやすい浅場でも元気に飛びついてくるタケノコメバルは、サイズの割に引きも強くなんといってもデイゲームで相手をしてくれるので、真夏の釣り物に困る時期には最高の遊び遊び相手だ。