13日放送の『サン!シャイン』(フジテレビ系)では、注意したい「セレウス菌」による食中毒を特集。
とくに暑い時期に気になる「お弁当」について、その注意点や、梅干しの抗菌作用を紹介した。 【動画】お弁当の注意点
■抗菌作用はあるものの…
セレウス菌は広く自然界に存在する菌で、この時期の外気温に近い28~35℃で増殖しやすい。わずか3時間で512倍にも増殖し、毒素を発生させる。
暑い時期に気になるのが、お弁当の作り置き。古くから梅干しには抗菌作用があることが知られており、おにぎりの具材として、梅干しをなかにまるごと入れて握る人も多い。
スタジオでも5人中4人が、この方法が食中毒予防として正しいと考えたが、女子栄養大学短期大学部教授の平井昭彦氏によると、この方法は「×」だという。
■効果的な握り方
平井氏によると、抗菌作用があるのは、梅干しが触れている部分だけ。そのため、おにぎり全体には効果が及ばないという。
そこで「なるべく梅干しを細かく切ってあげて、お米のなかに混ぜ合わせてあげるという方法が有効になります」と説明する。
ちなみに、梅の果肉入りのふりかけについては「製品によって異なるとは思うんですけれども、効果はあると思います」とのこと。
MCの俳優・谷原章介も「ちゃんと果肉さえ使われていればいいんですね。梅の香りだけ、とかじゃなければいいんですね?」と質問。平井氏は「香りではダメですね」と話した。
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■炊き立てご飯はNG
なお、お弁当を作る際には、炊き立てのご飯をお弁当箱に詰め、冷めてからふたをするという人も多い。しかし、これもじつはNG。ご飯の中心部の温度が下がりにくい。さらに結露してしまい、水分が多いと菌が増えやすくなってしまう。
そこで、平たい皿などに置いて冷ましてから詰めるようにするとよい。
気温の高い夏場は、加熱した食品の温度が下がるまでに時間がかかりやすいため、注意が必要だ。平井氏は「なるべく早く温度を下げるといったところが重要になります」と話している。