元千葉ロッテマリーンズ選手で元福岡ソフトバンクホークス取締役の小林至氏が18日、YouTube「小林至のマネーボール」を更新。高校野球甲子園大会のドーム球場使用を提言した。

■ドーム球場の使用を提言

小林氏は高野連が7回制の導入を検討していることについて「やってもいいと思いますよ。なんでも試してもたらいいと思う。ダメなら戻せばいい」と持論を展開する。

さらに「7回にするのはいいんだけど、それより甲子園じゃなくて、ドームでやったらと思いますよ。あるいはナイター開催」と提言。YouTube撮影スタッフが現在2部制となっていることを指摘すると「一歩前進だと思ってる。でもドームでやったら?」と語った。

■スタッフは反対するが…

ドーム球場の使用についてもスタッフは「甲子園という場所がいいのでは?」と反対する。

それでも小林氏は「でも、昔は甲子園でやってなかったんですからね。ドームは涼しいじゃないですか。ドームでやったらいい」と提言した。

■スポーツの世界は「伝統主義者」が多い

スタッフも「やってみたら意外といけたとなるんでしょうかね」と納得すると、「スポーツの世界はトラディショナリスト、伝統主義者が多い」と指摘する。

また、MLBで交流戦やタイブレーク、ピッチクロックの導入時に「関係者やOB、評論家、記者から猛批判が上がった」と紹介。

「私もトラディショナリストな考え方がわからないわけじゃないし、自分だってそういうところはあると思いますけど、やってみたらって。今、熱中症で危ないですよ。 ドームでやればいいんですよ、甲子園という名前で。それかナイター。涼しい時間とかね」と提言していた。

■西宮球場を使っていたこともあるが…

夏の全国高校野球選手権大会の前身である「全国中等学校優勝野球大会」は大阪の豊中グランドや兵庫の鳴尾球場を使用していた。

また、高校野球選手権になってからも、西宮球場と甲子園球場の2会場で開催していた時代がある。1964年以降は甲子園のみとなり、現在に至る。

ドーム球場の使用は暑さ問題をすべて解決する策だが、「甲子園でなければ意味がない」「暑いなか甲子園でやるのが醍醐味」という強硬な意見も根強く、実現には程遠いのが現状だ。