若い頃は、ほしい物があればバイトをすればいいし、お金があれば大抵の問題は解決できる…と思っていた人も少なくないはず。
ところが大人になり、社会の荒波にもまれるようになると、“お金ではどうにもならないもの”が人生の中でいかに大切かを痛感することになります。
そこでSirabee取材班は、大人になって身に染みたお金では買えないものについて聞いてみました。
■品位はお金では買えない
「高級な服を着て、しっかり髪の毛をツヤサラにして…と、お金をかけて頭の上からつま先まで整えて上品ぶることはできるけど、お金で品位は買えない。どんなに身なりを整えても、言動が乱雑だったら上品のメッキも剥がれる…。
品位は経験と意識と自尊心が必要だから、お金でどうにかなるものじゃない」(30代・女性)
■時間と思い出
「若い頃は深酒して翌日をダメにしたり、クズ男にしがみついたり、無駄な時間を過ごしてしまった。まぁそれもいい経験だったのかもしれないけど、失った時間もそれなりに多い。
今思えば、そんな時間があったのなら、ひとりで映画を観に行ったり、大切な人と旅行をしたり、思い出を作ればよかった。どんだけお金を積んでももう過去には戻れない」(30代・女性)
■深い信頼関係
「お金があれば薄っぺらい人を惹きつけられるし、銀行からお金だって借りられる。でも利害関係のない信頼関係はお金じゃ買えない。信頼関係は時間と日々の行動の積み重ねでしか得られない。
たまに、お金はあっても性格がひん曲がってて孤独な寂しい人いるからね。それでもいいならお金重視の人生でもいいけど、そうじゃないのなら人間関係を大切にした方が自分のため」(20代・女性)
「お金では買えないもの」は、若い頃には見えにくいですが、年を重ねるごとにその存在感が増していきます。
品、時間、信頼、そして人との繋がり。これらは全て人生を豊かにするうえで欠かせない土台。お金は人生を支える重要なツールですが、それだけでは本当に生きている実感は得られません。だからこそ日々の暮らしの中で、目には見えない価値を大切にすることが成熟した大人としての生き方なのかもしれません。
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(文/Sirabee 編集部・ 美佳)