ジョン・ハッチンソン監督 写真:Getty Images

 ジュビロ磐田所属のベルギー人DFヤン・ファンデンベルフが、Jリーグの長所や短所、ジョン・ハッチンソン監督が好まない戦術を語ったほか、8月16日開催の明治安田J2リーグ・水戸ホーリーホック戦でベンチ外となった背景も明かしている。

 米メディア『ESPN』で8月17日に掲載されたインタビュー記事によると、ファンデンベルフは「日本では、多くのチームがマンツーマンでのプレーを好んでいるようだ。守備のカバーや連動を期待できない。攻撃時もマンツーマンだが、それほど単純なものではない」「Jリーグは多く点でレベルが高く、驚いている。インテンシティとプレスの強度が高い。90分間全力を尽くし、正しい姿勢でプレーできる、フィジカルの強い選手がたくさんいるが、戦術面ではまだ改善の余地がある」と、Jリーグの特徴を分析。フィジカルやプレスの強度が求められるとの認識を示した上で、ジョン・ハッチンソン監督のやり方についてこう語ったという。

 「僕は今でもロングスローが得意だけど、監督が好まないんだ。だから、まだ公式戦で使えていないんだ。練習で何度か試したけど、効果がない。きちんと伝えたつもりだけど、監督に無視されたと思う」

 一部のプレースタイルを巡り、監督との間に意見の相違があるとみられるファンデンベルフだが、日本での生活については「日本ではコミュニケーションが非常に重要だ。言葉が全く話せないと難しい。まだ日本語を流暢に話せるわけではないが、徐々に慣れていくつもりだ」と語学習得への意欲を覗かせている。

 なお、ファンデンベルフは6月28日のベガルタ仙台戦でデビューすると、7月6日のロアッソ熊本戦以降は4試合でスタメン出場。水戸戦ではベンチ外となったが、『ESPN』は「彼は直近の練習で、自身のタックルにより足首を負傷した」とリポート。本人は「来週にはどれだけ酷い怪我なのか分かるだろう」と語ったという。