日本代表 写真:Getty Images

 FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選や2025年7月開催のE-1選手権で、日本代表に地力の差を見せつけられた中国代表。同国の監督による日本を強く意識した発言が話題を呼んでいる。

 中国『捜狐』は8月17日、E-1選手権の決勝大会で日本に敗れ、3位という結果に終わった中国代表について「成績不振にも関わらず、中国サッカー協会(CFA)は『打倒日本!』というスローガンを掲げている」と伝えている。中国代表は6月、北中米W杯出場を逃したことにより、ブランコ・イヴァンコヴィッチ監督を解任。U19代表監督を務めていたジュルジェヴィッチ氏が暫定指揮を執っているが、就任当初から「打倒日本!」を目標に掲げていたという。

 複数の中国メディアはE-1選手権開催期間中、MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF三笘薫(ブライトン)ら海外組が不在で、Jリーガーのみで構成された日本代表を“4軍”と揶揄していたが、その日本に対して中国は0-2で敗北。『捜狐』は「ジュルジェヴィッチ氏のA代表暫定指揮というCFAの決断自体が謎だった」と指摘している。

 ただ、ジュルジェヴィッチ氏は8月23日から29日まで内モンゴル自治区で開催される『第33回 日中韓ジュニア交流競技会』で、年代別代表の指揮を執る模様。同氏は「今度こそ必ず日本に勝つ」と再び闘志を燃やしているが、中国国内ではこの発言を揶揄する声が挙がっているという。

 なお中国は当初、2025年10月の国際Aマッチデーでアルゼンチンやウルグアイとの対戦を予定していたが、財政面や監督人事の問題により計画は破談。日本とブラジルのマッチメイクが決定的と報じられたことを受けて、『捜狐』は「中国は日本を妬んでいる」と否定的な論調を展開していた。