ドイツ民間放送ニュース専門局んnTVのウクライナ特派員は「アラスカの米ロ首脳首脳会談の行方を注視してきたウクライナ国民からは等しく失望の声が聞かれる」と報じていた。アラスカ首脳会談で最も失望したのはウクライナ国民だが、それに次いで停戦の実現を目指したトランプ氏だ、というわけだ。

次回の米ロ首脳会談はモスクワで開催されるが、その場にはゼレンスキー大統領は招かれないだろう。アラスカ、モスクワの2回の米ロ首脳会談が終わってから、第3回目以後にゼレンスキー大統領が参加することになるはずだ。それまでウクライナの停戦は実現せず、ロシア軍の激しい軍事攻勢が続くことになる。

なお、米ロ間の経済問題については明らかにされていないが、「トランプ氏はロシアとの間の地下資源開発など経済問題に強い関心がある」と言われているだけに、アンカラでも意見の交換があったのではないか。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2025年8月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。