
プレミアリーグのアーセナルは今2025年夏の移籍市場終盤で、チーム編成を進める動きが本格化している。指揮官ミケル・アルテタ監督の下で今後出場機会が減るであろう選手の去就が注目されている。
その中で浮上したのが、クラブに所属するウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコの放出である。同選手はクラブとの契約満了まで1年を切り、チーム内での序列が低下したことから、クラブは放出に前向きな姿勢を取っているとUKメディア『Just Arsenal』は伝えている。
ジンチェンコは昨2024/25シーズン、出場機会が大幅に減少し、DFマイルズ・ルイス=スケリーの台頭やDFリッカルド・カラフィオーリの加入により存在感は一層薄れた。今2025/26シーズンもベンチを温める時間が増えることが予想され、クラブはその状況を受け移籍を容認する判断に至ったようだ。
関心を示したクラブは複数存在し、同リーグのウェストハム・ユナイテッドやセリエAのミランの名前も挙がった。しかし、最終的に具体的な交渉を進めたのはトルコ1部のフェネルバフチェであり、ここ数週間にわたり獲得に向けた話し合いが行われてきたようだ。
トルコメディア『Sporx』によれば、アーセナルとフェネルバフチェはすでに全面的な合意に達しているという。
ジンチェンコのフェネルバフチェへの移籍はクラブと選手双方にとって利点が大きいと考えられている。アーセナルは来年に迫る契約満了による同選手の無償放出を避けられ、ジンチェンコ自身は出場機会を取り戻す新たな環境を得られる。クラブ間の合意が成立したことで、同選手の退団は確実なものとなったと伝えられている。