
8月16日に行われたプレミアリーグ開幕戦でリバプールはボーンマスに4-2で勝利した。リバプールに今2025年夏に加入したFWウーゴ・エキティケが前半37分にリーグ初ゴールを挙げると、後半開始直後にはFWコーディ・ガクポが追加点を決め、アンフィールドの観客は早々に勝利を確信した。しかし、その後にボーンマスのFWアントワーヌ・セメンヨが2ゴールを奪い同点に持ち込むと、試合は一時緊迫した展開となった。しかし、リバプールは途中出場のFWフェデリコ・キエーザが88分に勝ち越し弾を決め、最後は94分にFWモハメド・サラーが右足で突き刺し勝負を決定づけた。
この一戦について、元リバプールDFで現在は解説者を務めるジェイミー・キャラガー氏(2013年引退)は、スカイスポーツの試合後の番組で厳しい評価を下した。同氏は、リバプールが現行の布陣を維持する限り「リーグ優勝は不可能だ」と断言した。
特にセメンヨの同点弾を取り上げ、守備陣の対応を「衝撃的」と酷評した。セメンヨは自陣付近からほぼ無抵抗でドリブル突破し、GKアリソン・ベッカーの守るゴールを破った。キャラガーは「失点の場面では攻撃に8人が前がかりになり、守備が完全に手薄だった。トップレベルであれは許されない」と指摘し、チームの戦術そのものに疑問を投げかけた。
さらにキャラガーは「10日のFAコミュニティシールドでも今日の試合でも、リバプールが試合を支配しているとは思えなかった」と述べた。また「センターバックを1人加えても解決しない、問題はチームの構成にある」と強調し、このままではリーグを制することはできないと主張した。
同時にキャラガー氏は、DFイブラヒマ・コナテのパフォーマンスも問題視した。セメンヨの2点目では中途半端なポジションを取った結果、相手に自由を与えたと指摘し「今夜のコナテは本当にひどい」と厳しい言葉を投げかけた。コナテは今夏の移籍市場で退団の噂もあり、ラ・リーガのレアル・マドリードが関心を寄せていると報じられている。