本日15日、『金曜ロードショー』にて、劇場アニメ『火垂るの墓』が放送される。

ところで読者諸君は、作中で印象深く登場するドロップの「本当の名前」をご存知だろうか。

■この日、『火垂るの墓』を放送する意義

『火垂るの墓』が地上波で放送されるのは7年ぶりのこと。

8月15日は終戦記念日、さらに今年は終戦から80年という節目の年であり、同作がノーカット放送されることに注目が集まっている。

しかし、そんな『火垂るの墓』作中に登場するドロップの正体を、多くの視聴者が誤解しているようなのだ。

■『サクマドロップス』とは別物?

作中でたびたび登場し、主人公・清太の妹である節子のお気に入りだったドロップの缶には『サクマ式ドロップス』という名前が確認できる。

色とりどりのフルーツが描かれた赤い缶のデザインが印象に残っている人も多いだろう。中には、同製品が「現在も販売されている」と思っている人もいるのでは。

しかし、これらの人々は現在も販売されている『サクマドロップス』と、勘違いしているものと思われる。

■「会社の名前」もそっくり

前出のように、『サクマ式ドロップス』の缶は赤を基調としたデザイン。『サクマドロップス』もよく似た形をした缶の容器が特徴的だが、こちらは緑色を基調としている。

そして、『サクマ式ドロップス』を販売していた会社は2023年1月に廃業した佐久間製菓で、現在も『サクマドロップス』を販売しているのはサクマ製菓。

それぞれ源流は同じだが、別の会社が販売している(していた)商品なのだ。

■「サクマドロップスのキーホルダー」投稿すると…

サクマ製菓の公式Xアカウントが『サクマドロップス』に関するポストを投稿すると、『火垂るの墓』や節子に関連したリプライが散見される。

例えば7月15日、同アカウントは「サクマドロップスのキーホルダー」と綴り、ドロップのキーホルダーが写った写真を投稿。

『火垂るの墓』作中では、朦朧とした節子が「おはじき」をドロップと間違えて口にするシーンが登場する。

そんな「食べられないドロップ」に共通点を見出したユーザーから「節子! ドロップやない、キーホルダーや」「めっちゃ『火垂るの墓』を思い出す…」「サクマドロップスと言えば、『火垂るの墓』ですね」といった声が寄せられていたのだ。

もちろん、『サクマ式ドロップス』と『サクマドロップス』、佐久間製菓とサクマ製菓それぞれの区別がついているユーザーもいるはずだが、やはり一定数が混同していると思われる。

実際、こちらの事実に対して「知らなかった…」と、驚きの声を上げるユーザーも確認できた。今夜の放送では、節子が手にしたドロップの「名前」に改めて注目してみよう。