
名古屋グランパス在籍歴のあるFWジョーが2025年8月15日、2度目の現役引退を発表。名古屋と二重契約問題で揉めていた元ブラジル代表ストライカ-は、直近1年間で3度逮捕されるなど、ピッチ外で問題を抱えている。
現在38歳のジョーは2023年1月、サウジアラビアのアル・ジャバラインFCを1週間程度で退団して、およそ1カ月後に現役引退を表明したが、同年12月に現役復帰。ブラジル2部アマゾナスでプレーし、2024シーズン終了後にイタビリトへ移籍したが、2025年2月に退団。半年近くにわたりフリーの身だった。ブラジル『ge』が15日に伝えたところによると、同選手は「今回は本当の引退だ」と現役復帰の可能性がないことを断言。「今すぐ引退するつもりはなかったが、興味深い音楽プロジェクトが舞い込んできたので、新しい道に進むことを決断した」などと、音楽家への転身を明かしたという。
マンチェスター・シティ、エバートンに在籍したほか、2014年のブラジルW杯出場、名古屋時代にJ1得点王のタイトル獲得と、サッカー界で実績を残してきたジョー。名古屋在籍時の2020年4月に無断で帰国した上、名古屋と契約中にもかかわらず、ブラジル1部コリンチャンスと契約を結んだことで波紋を呼んだことは記憶に新しい。
この二重契約問題を巡っては、国際サッカー連盟(FIFA)やスポーツ仲裁裁判所での裁判を経て、名古屋が勝訴。コリンチャンスとジョーに対して、賠償金260万ドル(約3億5000万円)の支払いを命じられている。
また、アマゾナス在籍時の2024年5月6日には、ブラジル2部リーグ戦の試合前、チームメイトとともにホテルからバスでスタジアムへ向かっていた途中、養育費未払いの疑いで逮捕。地元警察に連行されたが、翌日までに支払いを終えて釈放されていた。