稲村隼翔 写真:Getty Images

 アルビレックス新潟からスコットランド1部セルティックへ完全移籍したDF稲村隼翔は、早くも新天地で構想外に。14日開催のスコットランドリーグカップ2回戦でベンチ外となり、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の登録メンバーからも外れ、他クラブへの期限付き移籍が濃厚だという。

 稲村にはセルティック加入直後から期限付き移籍の可能性が取りざたされていた。プレシーズン期間中、本職のセンターバックではなく左サイドバックでの起用が続く中でも好成績を残していたが、ブレンダン・ロジャーズ監督の計画に変更はなかったという。

 英紙『デイリーレコード』は14日、稲村がスコットランドリーグカップ2回戦でベンチ外となったことを受けて、「彼はロジャーズ監督の構想から外れている」とリポート。CLプレーオフの出場登録選手25名に含まれていないことも紹介した上で、「彼はこの夏の移籍期間が終了する前にレンタル移籍する可能性が高い」と伝えた。

 セルティックの左サイドバックでは、アーセナルやレアル・ソシエダでプレーしていたDFキーラン・ティアニーが主力選手として君臨。DFリアム・スケールズも控えているだけに、稲村が出場機会を得る可能性は極めて低いとみられる。

 なお、セルティックが稲村の獲得で新潟に支払った移籍金はわずか25万ポンド(約5,000万円)。自チームで戦力とならない場合でも、複数回のレンタル移籍により回収可能な金額であるだけに、新潟サポーターをはじめ日本のサッカーファンとしては、同選手に対するセルティックの扱いに複雑な思いを抱いているはずだ。