
欧州5大リーグへのステップアップ移籍が近いかもしれない。NECナイメヘン所属の日本代表MF佐野航大には、DF板倉滉擁するアヤックスをはじめ少なくとも10クラブが関心を寄せている模様。古巣のファジアーノ岡山への連帯貢献金も期待される。
佐野の去就を巡っては、海外メディア『HierOpZuid』は2025年4月の時点でオランダ1部フェイエノールトやドイツ国内2クラブからの関心を報道。日本人選手の情報に詳しいオランダ人ジャーナリストのヘラルド氏は、5月下旬にアヤックス、PSVアイントホーフェンを移籍先候補に挙げていた。
また、オランダ『フットボール・トランスファー』は8月12日に「アヤックス、PSV、そして少なくとも3つのブンデスリーガ所属クラブが佐野に関心」とリポート。アヤックスの獲得リスト入り、それにスペインとイングランドのクラブが獲得交渉を進めている可能性も報じていた。
すると、英紙『デイリーテレグラフ』は15日に「佐野にはイングランドの複数クラブが関心」と報道。ブンデスリーガ、リーグアン所属クラブとの争奪戦を伝えた上で、「彼は移籍ウィンドウの最終週で注目を集める選手だ」と電撃移籍の可能性も伝えている。
オランダ、ドイツ、イギリス、フランス国内クラブによる争奪戦が見込まれるなど、今夏の移籍市場で人気銘柄となっている佐野だが、ナイメヘンは同選手の獲得を狙うクラブに移籍金として1,000万ユーロ(約17億1,800万円)の支払いを求めているという。
なお、ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、ナイメヘンが1,000万ユーロで佐野を完全移籍により放出するとなれば、岡山には移籍金の0.75%にあたる7万5,000ユーロ(約1,300万円)が連帯貢献金として支払われるとのこと。両者の契約は2028年6月30日まで残っているが、オファー次第では佐野本人が移籍を決断する可能性がある。