

ホラーの帝王こと作家スティーブン・キングが、トランプ政権下のアメリカは「ホラー小説そのもの」と痛烈批判。”理想の結末”を語った。
『キャリー』『シャイニング』『IT』など有名作品を多数世に送り出してきた恐怖小説界の巨匠は、英紙ガーディアンの読者質問で「トランプ劇場の最終章を書くなら?」と問われ、こう答えた。
「やっぱり“弾劾”だと思う。それがハッピーエンドだ。彼が引退してくれれば最高だとも言っておこう。最悪の結末は、トランプが三期目を手にして、すべてを支配してしまうパターン。どっちにせよホラー話だ。だってトランプそのものがホラーじゃないか」
SNSでもトランプ批判を繰り返してきたキング氏。昨年の大統領選ではトランプを「危険で、ひどい人物」と断じたほか、バイデンに倣って撤退してほしいと訴えた。さらにトランプの経済政策を支持する有権者たちを「コルベットに乗った酔っ払いの17歳の少年が安全に家まで送ってくれると信頼しているようなもの」と揶揄し話題を呼んだ。
この2月、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領を面前で批判したトランプとバンス氏の態度も「がっかりしたが驚きはしない」とし、「ゼレンスキーにはプーチンに立ち向かう勇気があるが、彼らにはそれがまるでない。信念ある人間は、そうでない人々には理解されないものだ」と憤慨をあらわにした。
そんなキングが披露した“トランプ物語”の結末。ネットでは様々な反応が寄せられている。
「もっと痛烈な終わり方を想像しているんじゃないのか」と突っ込む声や、「民主党が議会を押さえ、即座に弾劾裁判を実施。今回はついに有罪判決、解任。さらに大陪審がトランプ一派を刑事訴追し、アメリカ版ニュルンベルク裁判が世界の目の前で上映される」と、物語に肉付けをする声も。
また、国民が「忌まわしい集団的悪夢から目覚め」、議会が大統領の年齢制限を「速やかに可決する」、と結末の一歩先を想像するユーザーも現れた。