6つの命を持つ男の悲痛な叫び

　現在40歳のアジジは、この超常現象ともいえる自身の特異な体験と、それが人生に与えた過酷な影響について、ドキュメンタリーの中で語っている。

「人々は、私をこの地域で最も強力な呪術師だと考えています。死んで生き返るたびに、私の体はとても奇妙な感覚に陥るのです」と彼は言う。

　村人たちは、彼を幽霊だと信じ、その姿を見るたびに逃げ出す。「彼らは、私が本物の人間だとは信じていませんでした。私が経験してきたことのせいで、私を恐れる人さえいました」

　その結果、彼は妻も子供もおらず、隣人からも完全に孤立し、たった一人で暮らしている。「彼の経験はあまりにも恐ろしくて、私自身も彼が怖いのです」と、アジジをよく知る村人は証言する。「死んだはずの人間が生き返るのを見るのは恐ろしいことです。彼が人間だとは信じられません」

　霊安室で目覚めた時のことを、アジジは不気味に振り返る。「何が起きたのかは感じませんでしたが、再び目覚めた時、とても寒かったのを覚えています。私が起き上がって歩くと、誰もがショックで私を見つめていました」

　6度の死。それは、神が与えた奇跡か、それとも悪魔の呪いか。不死身の能力を手に入れた男は、その代償として、人間社会で生きる場所を失、ほかってしまった。彼の孤独な物語は、常識では計り知れない不可解な出来事が、この世界に存在することを物語っているのかもしれない。

参考：LADbible、ほか

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。