前田大然 写真:Getty Images

 スコティッシュ・プレミアシップの強豪セルティックは、今2025年夏の移籍市場終盤において重要な選手の去就に神経を尖らせているのかもしれない。チームが補強に集中する一方で、主力選手の退団リスクに十分な注意を払えていない可能性がスコットランドメディアから指摘されている。

 セルティックに所属する日本代表FW前田大然について、スコットランドメディア『Celts Are Here』のマイケル・ギャノン記者は移籍の可能性に言及した。前田の代理人やクラブが水面下で動きを続けており、事態はまだ流動的でドイツからの関心があると伝えている。

 同メディアでギャノン記者は「もし前田に2,500万ポンド(約50億円)の入札があれば状況はガラッと変わる。今のところ具体的なオファーはないと理解している。契約交渉中はさまざまな駆け引きがあるものだ。ブレントフォード(プレミアリーグ)の話は数か月前からあるが、まだ確定的なものはない。ドイツからの関心は本物だと聞いている」と述べている。

 また同記者は、セルティックが補強選手の獲得に集中するあまり、誰が退団する可能性があるかを見落としているかもしれないと警告。また、クラブは今後数週間、特に前田の名前が移籍話に浮上している状況で気を抜けないとも指摘した。

 セルティックは、1月に日本代表FW古橋亨梧(バーミンガム・シティ)、今夏にFWニコラス・キューン(コモ1907)を売却し、所属するFWジョタも長期離脱中の中で、前田の重要性は増している。

 同記者は、もし前田に海外からの本格的な関心が高まれば、ブレンダン・ロジャース監督は残り数週間で最もハードワークする攻撃陣の一人を代替する必要に迫られ、チームの安定や補強計画に大きなリスクをもたらすとも述べている。