リバプール 写真:Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルは今2025年夏の移籍市場で、ラ・リーガのレアル・マドリードに所属するブラジル代表FWロドリゴの動向を注視している。所属先のマドリードには世界屈指のタレントが揃っており、同選手はシャビ・アロンソ監督の下でポジション争いを続ける意欲を示しつつも、適切な条件のオファーが届けば移籍に応じる姿勢と噂されている。移籍先候補としてはプレミアリーグが有力視されており、アーセナルも候補クラブの一つに挙がっている。

 その一方で、世界的な大手スポーツメディアの『ESPN UK』によれば、ロドリゴはイングランド行きの場合の第一希望として、アーセナルのライバルであるリバプールを選んでいるという。これによりアーセナルの獲得計画は難航する可能性があると見られている。クラブは、クリスタル・パレス所属のイングランド代表MFエベレチ・エゼの確保を優先するか、あるいはロドリゴ獲得に踏み切るかの判断を迫られている状況のようだ。

 エゼには現在トッテナム・ホットスパーが強い関心を示しており、アーセナルが同選手を逃す可能性もある。その場合、ロドリゴの多才さや創造性、攻撃面での脅威は、新シーズンに向けた戦力強化として有力な選択肢になり得る。ただし、本人の希望が別クラブにある中で説得に動くことは難しく、限られた移籍期間での戦略的な判断が求められる。

 ロドリゴはトップレベルでの実績と能力を兼ね備え、どの強豪クラブにとっても魅力的な存在だ。アーセナルは、本人の関心がすでに他クラブに向いている可能性を踏まえ、獲得に動く価値があるか慎重に判断しなければならない。一方で、エゼ獲得のチャンスも逃さず、今夏の補強で一気にチーム全体の競争力を高めることが出来るのか注目が集まっている。