ガンバ大阪 写真:Getty Images

 かつてガンバ大阪、奈良クラブ、ギラヴァンツ北九州に在籍していたMF高橋隆大は、現在グアラニでプレー。8月2日にブラジル3部リーグ戦でトップチームデビューを飾ったばかりだが、早くも契約延長の可能性があるという。

 ブラジルの移籍市場に精通しているジャーナリストのルーカス氏は、14日に「グアラニが高橋との契約更新に向けて交渉を開始。少なくとも2026年末まで延長する方向で議論を重ねている」とリポート。現行契約は2025年10月30日に満了を迎えるが、グアラニはここまでのパフォーマンスを評価して同選手の年俸額を引き上げるという。

 また、ルーカス氏は「高橋はブラジルでのプレーに満足しており、来季もグアラニでプレーすることを望んでいる」と選手サイドの意向も報道。「グアラニ移籍当初は、チームメイトとのコミュニケーションが最大の障害だったが、今では日本に戻ることを考えていない」と残留に前向きであることから、近いうちに契約延長で合意に達するものとみられる。

 現在20歳の高橋は、G大阪ジュニアユースや静岡学園高校を経て、2023年にG大阪のトップチームへ加入も、プロ1年目から奈良クラブへ期限付き移籍。2024シーズンは北九州へ期限付き移籍し、J3リーグで14試合に出場していたが、2025年1月に同クラブ退団が正式決定。G大阪復帰と思われたが、3月にG大阪からグアラニへ完全移籍している。

 グアラニ加入後、4月のリーグ戦開幕から全試合でベンチ外とトップチームで厳しい立場に置かれ、リザーブチームでの出場が続いていた高橋だが、2日に行われたポンチ・プレッタとのダービーマッチでトップチームデビュー。決定機を逃したものの好パフォーマンスを発揮し、トップチームで通用することを証明していた。

 その高橋を近くで支えていたのが、Jリーグでのプレー経験があるブラジル人FWサムエルだ。2024年まで大分トリニータに在籍していた同選手は先日、日本人アタッカーがポルトガル語でのコミュニケーションをはじめ、チームに馴染むために努力していることを現地メディアのインタビューで明かしていた。日本の環境を理解しているチームメイトがいたからこそ、高橋は異国の地で成功を収めている。