
セリエAのインテルは今2025年夏の移籍市場終盤に向けて慌ただしい動きを見せているようだ。インテルは同リーグのアタランタに所属するナイジェリア代表FWアデモラ・ルックマンを最優先補強ターゲットとし、既に長期契約に関する口頭合意に達していると様々なメディアで報じられている。ルックマンは移籍の意思を固め、インテル加入を希望しているが、クラブ間交渉は最終段階には至っていないようだ。
その一方で、インテルはプレミアリーグのチェルシーに所属するフランス代表FWクリストファー・エンクンクにも具体的な関心を示しているようだ。エンクンクは昨2024/25シーズンにチェルシーで公式戦15ゴールを記録した。しかし、エンツォ・マレスカ監督の将来構想には含まれていないと伝えられている。インテルとしてはルックマン獲得が優先であるが、攻撃オプションを広げるためエンクンクの動向も注視している。
エンクンクはブンデスリーガのRBライプツィヒからチェルシーへ2023年7月に加入したが、度重なる負傷により出場機会が限られ、期待された活躍には至っていない。それでも高い得点力は各クラブから評価されており、同リーグのバイエルン・ミュンヘンや古巣ライプツィヒを含む複数のビッグクラブが状況を注視しているという。
チェルシーはエンクンク放出に前向きで、退団が決まればプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドのFWアレハンドロ・ガルナチョやライプツィヒのMFシャビ・シモンズの獲得に注力する構えのようだ。
インテルにとって今後数日は、セリエAで実績のあるルックマンと、欧州屈指の得点力を誇るエンクンクのどちらを前線に加えるかを左右する重要な局面となる。