
元北海道コンサドーレ札幌(J2)、ジェフユナイテッド千葉(J2)所属で、Aリーグ・メンのブリスベン・ロアやスコティッシュ・プレミアシップのマザーウェルでもプレーしたMF檀崎竜孔が、メルボルン治安判事裁判所で賭博詐欺の罪を認めた。2025年4月から5月の3試合で、相手選手への無謀なタックルにより意図的にイエローカードを受け、不正に利益を得ていた。
オーストラリアメディア『aap』の報道によれば、檀崎の弁護人は、同選手が2023年半ばに加入したオーストラリアのAリーグ・メンのウェスタン・ユナイテッドで深刻な財政難による給与や義務的年金積立の未払いに直面し、さらに2024年11月には新生児の扶養も抱えて経済的負担が増していたと述べた。
同弁護人は、こうした状況が犯行の背景にあったとも語っている。また、事件は日本でも大きく報道され、檀崎の母親は起訴後、一切同選手と連絡を取っていないという。
檀崎はアマチュアクラブ所属のFW平山勇太と共謀し、LINEなどで事前に打ち合わせを行った。平山は「檀崎がイエローカードを受ける」ことを前提に個人パフォーマンスへ賭けを行い、配当は檀崎70%、平山30%で分配。5月3日のオークランド戦では檀崎が2度警告を狙ったが主審は提示せず、交代選手が警告を受けたことで賭けが成立し、この試合で両者は約1万豪ドル(約96万円)を得た。
ユナイテッドはすでに経営破綻し、Aリーグのライセンスも剥奪された。裁判官は檀崎と平山の収監は考えておらず、判決は8月22日に言い渡される予定のようだ。