損害保険大手4社は、保険代理店への出向者を約1600人から約450人へと7割削減しています。個人情報漏えいなどの不祥事を受け、金融庁から業務改善命令が出されていました。今後も新規出向を停止し削減を続ける方針です。

これは銀行と保険会社の関係が近すぎるとの懸念に対応したものといえます。出向者が評価制度に影響を与え、接待や贈答など不適切な働きかけがあった可能性も指摘されています。

今回の問題の背景には、両社に共通するコンプライアンス意識の低下があるといえそうですが、形骸化を是正することはできるでしょうか。

 

 

なお、大手生命保険4社の国内債券の含み損が、2025年6月末時点で合計9兆8,381億円となり、3月末から1兆2,930億円増加しています。保険会社が保有する超長期国債の利回り急上昇による価格下落が主な要因ですが、保険業界も変化の時期を迎えているようです。