損害保険大手4社は、保険代理店への出向者を約1600人から約450人へと7割削減しています。個人情報漏えいなどの不祥事を受け、金融庁から業務改善命令が出されていました。今後も新規出向を停止し削減を続ける方針です。
損保大手、代理店への出向7割減 「不透明な関係」の指摘受け NKev5Mirll
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) May 20, 2025
これは銀行と保険会社の関係が近すぎるとの懸念に対応したものといえます。出向者が評価制度に影響を与え、接待や贈答など不適切な働きかけがあった可能性も指摘されています。
三菱UFJ銀行が保険会社からの出向者の受け入れをやめると発表したが、これは、銀行と保険会社の「あまりに近すぎる関係」への疑問に応えた動き。ある保険会社の営業担当者は、「銀行員は業績評価で動くため保険商品が評価対象にならないと売ってもらえない。そのため役員に日参して評価に入れてもらう…
— ぎんおう@元金融庁担当記者 (@kagachan777) August 4, 2025
今回の問題の背景には、両社に共通するコンプライアンス意識の低下があるといえそうですが、形骸化を是正することはできるでしょうか。
三菱UFJ銀行頭取。日本生命からの出向者による内部情報漏洩発覚で、保険会社からの出向者受け入れ廃止の方針。両社とも、根っこに「コンプライアンス意識」の希薄化と形骸化(RIEF)S3AioYD pic.twitter.com/zixYczzmKv
— 一般社団法人環境金融研究機構(RIEF) (@riefjp) July 17, 2025
なお、大手生命保険4社の国内債券の含み損が、2025年6月末時点で合計9兆8,381億円となり、3月末から1兆2,930億円増加しています。保険会社が保有する超長期国債の利回り急上昇による価格下落が主な要因ですが、保険業界も変化の時期を迎えているようです。