7月30日放送の『サン!シャイン』(フジテレビ系)では、酷暑の時期に気をつけたい、運転中の事故について特集し、その要因と対策について紹介。
運転する機会が増えるお盆時期だからこそ、猛暑の中で運転する際の注意点について取り上げた。
画像をもっと見る
■「漫然運転」が危険
警視庁によると、運転中のドライバーの死亡事故の原因の1位は、10年以上変わらず「漫然運転」となっている。
交通事故鑑定人の中島博史氏は、漫然運転とは集中力や注意力が低下した状態での運転を指し、危険予知や的確な判断や操作ができなくなるとのことだ。
愛知県警によるまとめでは、漫然運転の発生状況は、1年のうちでも気温が高くなる7月、8月に割合が増えるという。
■エアコンの“落とし穴”

熱中症の予防のためにも、暑い夏の車内でのエアコン使用は必須ともいえるが、じつはこのエアコンにも、“危険な落とし穴”が。
中島氏の話では、夏に漫然運転が増える原因の1つが、「ドライバーの頭部(車内の天井)付近に熱がこもりやすい」こと。暑さで集中力や注意力で低下してしまう。運転中、ボーっとしてしまう人は要注意だ。
そのため、エアコンの吹き出し口を天井に向けて、冷たい空気を上から送るようにして、頭部付近を冷やすことが対策となる。
スタジオで話を聞いていた俳優・武田鉄矢は、この対策に「なるほど、そういうこと? 上に!」と納得した。
【車内のこもった空気を循環させるのにおすすめ】
■こまめに水分補給を

加えて、エアコンを使用すると空気が乾燥しやすくなり、ドライバーが脱水状態になってしまうことも。直接エアコンの風に当たりすぎると脱水状態になり、集中力が低下することが知られている。これもまた、漫然運転の原因の1つになってしまう。
車に乗る際に、なるべくトイレの回数を減らそうとして水分を控える人もいるが、これも脱水の原因になりかねないため、注意が必要だろう。
エアコンの吹き出し口を天井に向けることや、こまめに水分補給をし、水分不足にならないようにすることが重要だ。