マルティン・ウーデゴール 写真:Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルが、クリスタル・パレスのイングランド代表MFエベレチ・エゼの獲得を検討している。エゼは近年のリーグで注目を集め、昨2024/25シーズンはFAカップ制覇に貢献した。2023年に代表デビューを果たしてからは11試合に出場し、昨夏のユーロ2024にも参加していた。

 UKメディア『Metro』によると、アーセナルは8月15日に期限を迎える6,800万ポンド(約134億円)のエゼの契約解除条項を行使する可能性があり、北ロンドンのライバル、トッテナム・ホットスパーも獲得に動いているという。

 元イングランド代表FWでアーセナルファンのダレン・ベント氏(2018年引退)は、アーセナルにエゼが加入すれば左ウイングでFWガブリエウ・マルティネッリやMFレアンドロ・トロサールの代役となるほか、トップ下として活躍する主将MFマルティン・ウーデゴールのポジションを脅かす存在になると指摘した。

 また、ベント氏はウーデゴールについて、昨シーズンは全公式戦で6ゴール11アシストにとどまり、足首負傷後から本来の姿を見せられていないと厳しく評価。さらに、若手MFイーサン・ヌワネリが後継候補と考えられるが、それ以外の選択肢は限られており、エゼの加入はウーデゴールにとって大きな競争となるとも。

 パレスのスティーブ・パリッシュ会長は、10日行われたFAコミュニティ・シールド後にエゼやDFマーク・グエイ(パレス)の去就に含みを持たせる発言をした。

 エゼはパレスと2027年6月末まで契約下にあり、条項失効後も約6,800万ポンドの移籍金を要求する見込みで、仮にアーセナルへの移籍が実現すれば2025年夏の総支出は2億5,000万ポンド(約489億4,542万円)超となる見通しだ。

 アーセナルは18日にプレミアリーグ開幕戦でマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。移籍市場では、エゼ獲得を視野にトロサール、FWリース・ネルソン、MFファビオ・ビエイラの放出が検討されている。