佐野航大 写真:Getty Images

 NECナイメヘン所属の日本代表MF佐野航大が、ステップアップ移籍に向かっている模様。チームメイトのFW小川航基にもナイメヘン退団の可能性が取りざたされているが、佐野が移籍するとなれば、古巣のファジアーノ岡山に対する連帯貢献金が支払われる見込み。ブンデスリーガの舞台でMF佐野海舟(マインツ)との兄弟対決が実現するかもしれない。

 オランダ『フットボール・トランスファー』は8月12日、日本の一部SNSユーザーによる投稿を引用する形で「アヤックス、PSV、そして少なくとも3つのブンデスリーガ所属クラブが佐野に関心」とリポート。「佐野はアヤックスの獲得リストに載っている。スペインとイングランドのクラブも獲得交渉を進めているが、まだ具体的なことは何もない」と伝えたが、ナイメヘンは移籍金として1,000万ユーロ(約17億1,800万円)を求めているという。

 佐野の去就を巡っては、海外メディア『HierOpZuid』は2025年4月の時点でオランダ1部フェイエノールトやドイツ国内2クラブからの関心を報道。日本人選手の情報に詳しいオランダ人ジャーナリストのヘラルド氏は、5月下旬に「アヤックスかPSVアイントホーフェンへ移籍する可能性は十分にある」と伝えるなど、2024/25シーズンの時点で少なくとも5クラブが移籍先候補に挙がっていた。

 ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、仮にナイメヘンが1,000万ユーロで佐野を完全移籍により放出するとなれば、岡山には移籍金の0.75%にあたる7万5,000ユーロ(約1,300万円)が連帯貢献金として支払われるという。

 8月9日のオランダ1部リーグ開幕戦でフル出場し、チームの勝利に大きく貢献した佐野。ナイメヘンの契約は2028年6月30日まで残っているが、ステップアップ移籍に向けての動きがあるのか注目が集まる。