子育てに対して、親は「今の対応はベストだったのか」と自問しながら暮らしているはず。そんななか、ふとしたときに頭をよぎるのが「これって私の都合でやっているのかも…」「本当に子供のためになっているのかな?」という疑念。愛情があるからこそ、選んだ行動に罪悪感が残ることもあるでしょう。

そこでSirabee取材班は、親のエゴなのかもと思っていることを聞いてみました。

■習い事をたくさんさせる

「子供の可能性を広げたいから、いろんな習い事をさせているけど、たまに『行きたくない』とか言うし、コレって親のエゴなのかなと。大学までは進学したほうがいいと思って塾にも行かせているけど、成績にこだわるのも良くないのかな…。

自分自身高卒で、学歴コンプレックスがあるから子供はそうならないようにって思ったけど、自分ができなかったことを押し付けるのってエゴだよね」(30代・女性)

■中学生の子供にSNS禁止

「このご時世、ネットが原因で犯罪に巻き込まれることも多いため、中学生の娘にはスマホは持たせているけど、まだSNSは使わせていない。定期的にSNSをやってないか、変な人と繋がってないかをチェックしている。

大学生になったら…と考えてるけど、さすがに縛りすぎなのかな…と悩んでる」(40代・女性)

■罰を与えること

「いちいち罰や脅しを与えて息子を自分の思い通りにコントロールしようとしている自分がたまに嫌になる。例えば成績が悪かったら部活をやめさせるとか、学校から呼び出しくらう悪さをしたらスマホを取り上げるとか。

親としては、子供のためを思っての制限だけど、きっと子供からしたら支配されてるって感覚なのかな」(30代・女性)

親の行動全てが「子供のため」である必要はありません。ただ、そう思ってやったことが後から「実は自分の都合だったかも」と感じられることは親として悪いことではないのです。

大切なのは完璧な親であろうとすることではなく、ときに立ち止まり「今の選択は本当に子供の幸せに繋がっているのか」と自分に問い直す姿勢かも。罪悪感は親としての失敗の証ではなく、“より良く育てたい”という心の表れであり、子供と一緒に成長していくうえでの大切な指針でもあります。

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(文/Sirabee 編集部・   美佳