野球評論家の高木豊氏が12日、自身のYouTubeチャンネルを更新。現在行われている夏の甲子園で、広島の強豪校・広陵高校が2回戦出場を辞退したことについて「大人(の対応)が良くない。もちろんいじめも良くないけど」と自論を展開し、ネットで反響を呼んでいる。

【話題の動画】広陵高校「暴行トラブル」に怒りを露わにする高木豊氏

■下級生暴行トラブル露見で「炎上」

今年1月、複数の野球部員が下級生に暴行、いじめ行為を行ったことが発覚し日本高校野球連盟から非公開で厳重注意の処分を受けていた広陵。

しかし、その後転校を余儀なくされた被害者の保護者とみられる人物が、SNSで実情を投稿し、騒動が表沙汰に。ネットでは広陵に対するバッシングが一気に高まり、1回戦を勝ち抜いていたにも関わらず10日になって広陵は出場辞退を決めた。なお2回戦(14日)の対戦相手だった津田学園(三重)は不戦勝となる。

■原因は「監督ら大人」

動画の冒頭、高木氏は「そもそも大人が良くないな。いじめも良くないけど、若者が集まったときに問題が起きた際、監督ら大人が付いているんだから、どういう指導をするかということだよ」と、野球部の指導者、学校トップの判断について指摘。

「隠蔽しても、SNSがある時代だから、絶対拡散されて正直にものが伝わる。『こういう問題が起きました。すみませんでした。いかなる処分でも受けます』と、最初にちゃんと頭を下げるべきだった」と厳しく言い放った。

■広島高野連の判断についても疑問

この件に関しては10日、広陵の堀正和校長が会見を開き謝罪。

同氏が就いていた広島県高野連の副会長を辞任することも併せて発表されたこともあり、高木氏は「ややこしいことに、(広陵高校の校長が)広島県高野連の副会長をやってるから、その権力で『わしがなんとかしてやる』と。わしがなんとかしてやるじゃなくって、襟をしっかり正さないと。バレるって、隠せないって」と怒りを露わにしていた。

■「なんでそこまでいくの? おかしい」と怒り

広陵の下級生がこっそりカップラーメンを食べていたことがきっかけになり、上級生からの暴行が始まったとされることについて、「なんでそういうことをこの時代にするかね。陰湿だわ」と批難した高木氏。

「もしカップヌードルを食べることが禁止だったら、罰則があって然るべき。団体競技でみんなで守っていることだから。でも『それはいけないよ』と口頭で教えて、練習を3日間参加させないとかならまだしも、これが殴る蹴る。なんでそこまでいくの? おかしいんじゃないかって」と終始、疑問を投げかけ続けていた。